介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

生活の基本!「食べる」に危険信号、高齢者の低栄養に注意!

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http://www.ashinari.com/ フリーフォト

2016年4月21日

 

どうも、おしょぶ~です。

昨夜ですが、父と夕食をとりながら、話しました。

父の小学校は、通信簿(←良い思い出なし^^;)は、優・良上・良・良下・可の5段階評価だったらしい^^

時代を感じます。で、唯一優だったのが、図画工作で特に絵が得意との事!

話をしているうちに、小さなノートを買って来てくれたら絵を描くと!!まじかっ!

父が何か趣味を見つけてくれないかと、気をもんでいたので今日すぐ買ってこようと思います。まぁ、もう本人は言った事は忘れていますが…^^;

【高齢者の低栄養】 

さて昨日は、健康寿命を統計から見たお話をしましたね。

いま、色々調べていると言うか、勉強していると言うか(^^;

やはり、食事は大切のようです。

そこで、今日のテーマは「生活の基本!食べるに危険信号、高齢者の低栄養に注意!」です。

現在の日本は、メタボと言う言葉が闊歩し、肥満=栄養過多が問題となっています。

自分のお腹まわりを確認して、「なるほど!」と一言^^;

ただ、60歳を過ぎたあたりから低栄養の人が、増えてくるそうです。

東京都健康長寿医療センター研究所新開省二副所長が、昨日も記事に出しました政府の健康づくり計画「第2次健康日本21」に高齢者の健康について、とりまとめておられます。

まぁ、色々難しい事が書いてありまましたが、しっかり読みました。

要は高齢者の2~3割に低栄養が見られるとの事。

また別の東京都と秋田県の2箇所で高齢者約1.000人ずつの追跡調査で、低栄養の死亡リスクはもっとも栄養の高い群と比べると低い群では5~6割高かったと言う結果がでています。

身近な高齢者の方で、小食・タンパク質不足・脂質不足・鉄分不足が思い当たるような方がいたら、気をつけてあげてください。

また、このブログではよく取り上げる認知症ですが、発症リスクを下げる食事パターンが、福岡県久山町研究から発表されています。

こう言う文を読むのが苦手な方は、下でまとめるので読み飛ばしても結構ですよ^^

 

認知症の予防につながる食事パターンについて検討した。これまでに認知症発症との関連が報告された栄養素と関連する食事パターンを縮小ランク回帰法により検討すると、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、淡色野菜、藻類、牛乳・乳製品の摂取量が多く、米の摂取量が少ないという食事パターンが抽出された。この食事パターンには、果物・果物ジュース、芋類、魚の摂取量が多く、酒の摂取量が少ないという傾向も認められた。次にこの食事パターンをスコア化し、追跡調査において食事パターンスコアと認知症発症との関係を検討した結果、この食事パターンの傾向が強い群ほど全認知症の発症リスクは有意に低下した。この有意な傾向はVaDおよびAD発症でも観察された。

 減らすと良い食品となった米を単品で見ると、その摂取量と認知症発症との間に明らかな関連は認めなかった。一定の摂取カロリーの中で、米(ごはん)の摂取量を減らして予防効果がある他の食品(おかず)の量を増やす食事パターンがよいことを示しているといえる。一方、増やすとよいとなった食品群と認知症発症の関係を検討すると、牛乳・乳製品のみが認知症発症と有意に関連しており、牛乳・乳製品の摂取量の増加に伴いVaDおよびADの発症リスクは有意に低下した。欧米の追跡研究でADの発症リスクを低下させるとして注目されている地中海式食事法では、牛乳・乳製品の摂取を軽度から中等度に抑えるよう推奨しているが、日本人の牛乳・乳製品の摂取量は未だに欧米人の半分以下と大きく下回っているため、日本人においては牛乳・乳製品の摂取が望ましいという結果になったものと考えられる。

 現在も認知症の実態解明にむけた解析が進行中であり、その成果を認知症の予防に役立てていく予定である。

 福岡県久山町研究より

 【認知症発症リスクを下げる食事パターン】

ポイント 和食中心+乳製品

多めに取ったほうが良い食品

大豆・大豆製品・緑黄色野菜・淡色野菜・海藻・牛乳・乳製品・果物・果物ジュース

イモ類・魚

減らした方がよい食品

米・酒

※ごはんについては、無くすのではなくあくまで減らして、その分予防効果のあるおかずを増やすイメージです。

九州大学の二宮利治教授は、ごはんと色んなおかずをたくさん食べることで、認知症リスクが40%近く下がると指摘されています。

私も今日から、父の食事内容を見直してみようと思います。

 

では、今日はこんな処で。

また明日^^