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2016年7月18日
(2016.11.12 再編集、加筆・訂正)
おはようございます。
今日は私の母が寝たきりになったしまった経験と、その後の独学により得た知識を総動員して、被介護者を寝たきりにしない方法について解説していきたいと思います。
【寝たきりの入り口は寝付くこと】
よく、本やネットなどの情報で寝たきりになる原因の1位は脳血管系疾患、2位は骨折…と書かれています。間違いではありません。
つまり、寝付くきっかけのうち高齢者の脳血管系疾患・骨折は予後が特に悪いからそう言う順位になります。
ですから風邪をひいて・気分が優れなくてなど、被介護者が寝付いてしまう事が全て寝たきりへの、入り口になりうると言う危機意識はもっておいて下さい。
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その話の上で、やはり脳血管系疾患・骨折を防ぐ事は寝たきりになることを50%防ぐ事になりますので、是非取り組んで下さい。
下記の過去記事を読んでください。
masaru-masaru-3889.hatenablog.com
ただこの記事は、骨折を防ぐためのカルシウムや散歩中の足元の話、脳血管系疾患を防ぐ為の生活習慣の話です。
今日は寝付いた後の話を書きます。
【寝付き後の介護のポイント】
①必要以上の安静はダメ!
仮に風邪で寝付いたとして、主治医とよく相談しながら適切な養生日数で元の生活に戻しましょう。
きっかけが風邪であっても、長期間寝ていると足の筋肉が落ちたり、骨からカルシウムが抜けていきます(本当ですよ)
②世話の焼きすぎはダメ!
なんとか自分でトイレに行けるのに尿瓶でとってしまうとか、歩いて行けるのにポータブルトイレを置いてしまうとか、自分で食事が出来るのに食べさせてあげるとかをしていると、自分でやらなくなる→いつのまにか自分で出来なくなります。
③わざと寝かせきりにしない!
けっこうこれあります。介護者が忙しい時期に、被介護者が寝付いたりするとせっかく被介護者から、「そろそろ少し歩こうかな」と言っているのに「もうええから!寝てて!!」なんて会話がされます。
本当の寝たきりになってしまいますよ!
【心の病からの寝たきり】
パートナーを亡くす・定年退職などで自分の存在意義をなくす・代が代わり役割をなくすなどで、高齢者が塞ぎがちになることはよくあります。
外出が極端に減り、家の中だけの生活が長期化し、刺激が減り心が衰えます。
「閉じこもり症候群」と言う病気です。
ここから、寝て過ごす事が増え気が付けば、寝たきりになっています。
少し前までは、身体的に寝たきりになる理由が無いのに、寝たきりになる…怖いですね。
防げます!よく見ていてあげて下さい。必ず兆候がありますから、デイサービスを利用したり、イベント(花見・花火・祭り)に連れ出したり、いくつか趣味の提案をしてあげたり、とにかく外に出る・家族以外の人と話すなどの刺激が大切です。
【まとめ】
いかがですか、突然の重病で倒れてそのまま寝たきりになってしまう事も勿論あります。その時は、それを受け止めその状態から少しでも、被介護者の生活の質を上げる・介護者の負担を軽減する方法を探ることになりますが、予防できた寝たきりもあります。意識することで、かなり変わりますから是非頭に入れておいて下さい。
それでは今日はこんな処で。
byおしょぶ~